----- 日本にも店舗を構えているそうなのですが、プロデュースはデザイナーさんに依頼しているのですか?それとも自社ですか?
特に合作したことはありません。私自らがプランニング、デザインイメージを決めていつも設計&設備図に起こしてくれて現場監督をしてくれる、「クローカ」の高橋氏に現場の発注をすることが多いです。そして彼もまた、以前、私の会社LD&Kに在籍したスタッフなのです。
Shanghai Rose 室內
----- 上海を初めての海外事業を展開する場所として選ばれた理由を教えて下さい。
同時に、ハワイ、ホーチミン、ベルリンなど他の都市も探しておりました。ただエンターテイメントを仕事にするのであれば、構造上ある程度の社会での所得格差と大きな人口規模が必要になります。
大きく有名な都市で格差がもっともあるのが世界中で上海でしたし、ふさわしい物件が見つかったのも上海だったのです。
----- 御社の店舗は渋谷に一番集中しているようですが、その理由はなんでしょうか。
当社の事務所が渋谷にあるのと、私が渋谷に住んでいるからです。
最初は自分が使いたいからという理由で、私の好みの味のコーヒーが飲みたかったから店舗をつくりました。
最初の店があまりにも流行って混んでしまって、社長の私が相手にされなくなったので、という理由で店を増やしていった結果、渋谷に5店舗になりました。
これ以外にも、沖縄にも店舗(ライブハウス)があります。これは私が遊びに行きたいから存在する店舗です。
----- 2001年宇田川カフェ開店の前に、渋谷では条件の近いカフェかバーはありましたか。
渋谷は一見、店が多いように感じますが、実は私が満足できるような、たいした店はありませんでした。
Shanghai Rose ポールダンスをする女性
----- Shanghai Roseの他店と違った魅力なところを教えて下さい。
2F天井にクレーンがついていて、パフォーマーが空を飛べるところです。そして正面テラスからの対岸の眺めが素晴らしいところです。
----- Shanghai Roseの中で一番気に入ったところを教えて下さい。
強いて言うなら緞帳の金魚ですが、全体的にエロティックなところです。エロスや狂気、そして底なしの違和感です。
----- Shanghai Roseの改修が終わってから、想定外なことはありましたか。
大きな馬のオブジェがまだ届いてないところと裏庭のテラス席の完成が遅れていることです。細かくは他にもありますが、徐々に追加していきます。
あと屋上に中国の国旗を掲げることがまだですね(笑。ワイタンでは重要なことですよね。
できることなら、対岸のタワーなどの建物のライトアップを夜通しやっていてほしいですね(笑)。
経済効果はあると思いますよ。
----- Shanghai Roseの改修途中に困った事はありましたか。
歴史的建造物なので工事をすることに関していろいろ制約があることです(笑)。
関係各所への申請関係も多いです。
また途中から蜷川実花の他の仕事がすごく忙しくなったことです(笑)。
----- Shanghai Roseを通じて、どんな夢を実現したいですか。
インテリアではなく、今後はエキサイティングなパフォーマンスを導入していかなければなりません。バーレスクなどショーパフォーマーや音楽家、ダンサーなど、様々なクレイジーな人々を世界からこの「Shanghai Rose」に集めたい。それが私の本当の夢であり目的なのです。
専属のダンスパフォーマーを抱えたいと思ってもいます。これは募集をしたいと思っています。
しかし同時に世界中からパフォーマーを呼び、「Shanghai Rose」を常に新しい刺激を提供していける場所にしたいと思っています。